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Aave(AAVE)とは?DeFi市場を支配する「分散型銀行」の全貌

「銀行にお金を預けていても、利息なんてほとんどつかない…」

そんなふうに感じたことはありませんか?

もし、スマホひとつで世界中の誰かにお金を貸し出し、銀行とは比べものにならない利回りを得られる仕組みがあるとしたらどうでしょう。

それが、今回解説する Aave(アーベ) です。

Aaveは、ブロックチェーン上の金融サービス(DeFi)の中で、もっとも歴史が古く、最も巨大な「銀行」のような存在です。

この記事では、なぜAaveが世界中の投資家や、あのGoogleやSamsungといった大企業からも注目されているのか、その仕組みと魅力を噛み砕いて解説します。


そもそもAave(AAVE)って何?#

そもそもAave(AAVE)って何?

Aaveは、一言でいうと 「管理者のいない全自動の貸し借りシステム」 です。

銀行には支店長や行員がいますが、Aaveには人間がいません。すべてプログラム(スマートコントラクト)が自動で処理します。

実はAaveという名前は、フィンランド語で「幽霊」を意味します。 「幽霊のように透明でオープンな金融システムを作る」という願いが込められているんですね。

圧倒的なシェアを誇る巨人#

調査データによると、Aaveに預けられている資産総額(TVL)は $47B(約7兆円) を超えています。

これはDeFiの貸し借り市場において、なんと 約45%のシェア を独占している状態です。

項目Aave競合他社(Compoundなど)
市場シェア約45%5%〜10%程度
預かり資産$47B超$2B〜8B程度
対応チェーン18以上主にEthereumのみ

競合を大きく引き離し、事実上の「業界標準」となっているのがわかりますね。


なぜAaveが選ばれるのか?3つの革新的な技術#

なぜAaveが選ばれるのか?3つの革新的な技術

では、なぜみんなAaveを使うのでしょうか?そこには、従来の金融常識を覆す3つの発明があります。

1. 持っているだけで増える「aToken」#

Aaveにお金を預けると、その証明として「aToken(例:aUSDC)」というチケットがもらえます。

このaTokenのすごいところは、お財布に入れているだけで、勝手に残高が増えていく ことです。

従来のシステムでは、利息を受け取るために「請求ボタン」を押す必要がありましたが、Aaveなら預けっぱなしでOK。利息が雪だるま式に増えていく様子をスマホで眺めるだけです。

2. 魔法のような借金「フラッシュローン」#

これは少し上級者向けですが、Aave最大の発明と言われるのが フラッシュローン です。

通常、お金を借りるには審査や担保が必要ですよね? しかしフラッシュローンは、💡 「借りて、使って、返す」を数秒(1つのブロック)の間に行うなら、無担保でいくらでも借りられる という機能です。

例え話 あなたは手ぶらですが、一瞬だけ1億円を借りて、隣の店で安く売っていた商品を買い、別の店で高く売って利益を出し、その瞬間に1億円を返す。

こんな魔法のような取引が、プログラムの世界では可能です。もし返せなければ取引自体が「なかったこと」になるため、貸す側にリスクがありません。

3. 世界中のネットワークで使える#

Aaveは、Ethereumだけでなく、ArbitrumやAvalanche、Baseなど 18以上のブロックチェーン で使えます。

手数料が高いときは安いチェーンを使うなど、ユーザーは自分に合った環境を選べるため、使い勝手が非常に良いのです。


安全性は大丈夫?リスクを徹底解剖#

安全性は大丈夫?リスクを徹底解剖

「プログラムにお金を預けるなんて怖い」と思うのは当然です。Aaveはその点、安全性に莫大なコストをかけています。

業界最高水準のセキュリティ#

Aaveのプログラムは、CertoraやOpenZeppelinといった世界トップクラスの監査会社によって何度もチェックを受けています。

実際、8年間の運用の中で、コアとなるシステムがハッキングされたことは一度もありません。

もしもの時の保険「Safety Module」#

それでも万が一、システムに不具合が起きて損失が出たらどうなるのでしょうか?

Aaveには Safety Module(セーフティ・モジュール) という保険制度があります。 AAVEトークンを持っている人たちが「もしもの時は自分たちの資産を使ってもいいよ」と資産をロックしており、その額は $1.14B(約1,700億円) にものぼります。

この強固なバックアップ体制が、機関投資家からの信頼に繋がっています。


2025年以降の将来性は?#

2025年以降の将来性は?

Aaveは現状に満足していません。2025年後半には、さらに進化した 「Aave V4」 のリリースが予定されています。

機関投資家の参入#

実は、Aaveには以下のような大企業が出資や支援を行っています。

  • Google
  • Samsung
  • IBM

彼らは、将来的に金融取引の多くがブロックチェーン上に移行することを見越しています。 Aaveはすでにイギリスで金融ライセンス(EMI)を取得しており、プロの投資家が安心して使える環境(Aave Arc)も整えています。

新しいステーブルコイン「GHO」#

Aaveは自分たちで GHO(ゴー) というドル連動のコインも作りました。 Aaveのエコシステム内で使うと金利がお得になるなど、経済圏をさらに広げようとしています。


まとめ:DeFiを始めるならまずはここから#

まとめ:DeFiを始めるならまずはここから

Aaveについて解説してきましたが、いかがでしたか?

最後に要点を整理します。

  1. Aaveは DeFi市場の約半分を占める 最も信頼性の高いプロジェクト。
  2. 預けておくだけで利息が増える aToken が便利。
  3. Googleなどの大企業 も注目しており、セキュリティ体制は業界トップクラス。
  4. ただし、規制などの リスクはゼロではない ので、余剰資金で触るのが鉄則。

「DeFiに興味があるけど、怪しいプロジェクトは怖い」という方にとって、8年の実績を持つAaveは、最初の一歩として最も適した選択肢と言えるでしょう。

まずは少額から、「お金が自動で働く感覚」 を体験してみてはいかがでしょうか。